『PLUTO』(プルートウ)という漫画をご存知ですか?
ポピーは、書籍も漫画もよく読む方で、この作品は以前から気になってたんです。
とくに、この浦沢直樹氏の作品は、『MONSTER』(モンスター)『20世紀少年』など、すごく緻密なストーリーはもちろん、なんというか…人の愚かさや、弱さ、悲しみ、苦しみ。そして、喜び、優しさ、暖かさが、とってもリアルなんです。
最近、特に感情がシンクロして、内容がよく理解できるようになったような。そのぶん面白さも倍増してる気がします。(え?年取ったってこと?)
先日、古本屋で原発関係の本を漁っていたときに、こちらを立ち読みしてしまい、コミックレンタルで全巻(8巻)借りてきちゃいましたっ♫(←何しに行ったんじゃ)
「PLUTO」(プルートゥ)は、手塚治虫『鉄腕アトム』の「地上最大のロボット」 が原作の浦沢直樹の漫画です。
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2巻(上段 左から2冊目)がアトム (^^) |
この世界では、ロボットの人工知能の技術が飛躍的に発達していて、ロボットも人のような精神活動を学びつつある時代のようです。
ロボット保護法もあって、人と同様に人権も市民権もある。ロボットが社会に溶け込んで、人間とロボットが健全に共存している世界です。
アトムの物語をモチーフにしていますが、全く別の「浦沢作品」として完成しているところがホント素晴らしいんです!
でもま、詳しいストーリーは、Wikipeiaにゆずるとしまして、ポピーが思った事を分ち合いたいと思います。
人間とロボットの共存の関係は、とても健全に描かれています。お互いに、お互いを思いやりをもって生きている。でもまたロボットを差別し、排除しようとする団体もいます。そのへんの設定は、さすがにリアルです。
さてさて、そんな物語の中にあるテーマの一つは、やはり
「ロボットは人間と同じように感情を理解し、また感情を持つようになるのか?」
嬉しい、楽しい、悲しい、苦しい、憎い、空しい、寂しい、いとおしい…。
ロボットとして壊れたら、それまでの豊かな人々(ロボットも含)との関係や、経験した感情の様なものは、全て無となるのか?という事だと思いました。
この作品では、ロボットは結婚して、子供も持っています。家族として、伴侶や子供を失った喪失の中で、感情が芽生えている様が描かれています。
それは、非常に高度に発達した「人口知能」が鍵です。
ポピーは詳しくないのですが、「人口知能」は、『動物の身体は複雑な機械である』という発想から出発しているようです。人工知能は、プログラミングなのだと思いますが、容量が大きくなればなるだけ無限の世界が広がりますよね。
人間の脳は、この(自分の頭を指して↑)中に、無限の世界が広がっていると言われます。脳の仕組みとしては、役割分担した機能部位があって、それをつなぐ膨大なニューロンによるネットワークで構成されています。脳がコンピューターに例えられる事はよくありますよね。
ポピーは、「動物の身体は複雑な機械」は、荒唐無稽ではないと思います。私も大学では、生物工学の落ちこぼれですが、とにかく生物というものが大好きでした。
とくに、動物や植物のデザインと仕組みには、ほれぼれしましたし、実際にコレだけのものが、何かの意図なしに組み上がるとは、とてもとても考えられませんでした。
故に、神という存在はあると信じていましたね。
「何十億年前に、無機物が有機物になりました。」
と、小学生の理科の授業で聞いたとき、” えっ! ” と驚き、そして想像しました。
無機物が有機物になる?例えば石ころとか?この消しゴムとかが、何十億年も時間が経つと、”どっくん、どっくん”って、心臓が鼓動を打ち始めるってこと!?(←シンプル発想)
『すごい!!!』
それは、奇跡でしょう!それこそ、奇跡がおきて、木の人形のピノキオに命が吹き込まれるような奇跡じゃないですか?
奇跡は、神にしかできません♫ そのとき、神様はいるんだと思いました(なつかし〜♫)
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まだ、ただの人形のピノキオ |
そう考えたときに、人間の科学力が健全に良い方向に発展していったと仮定して、脳に匹敵する性能の人工知能を製作できたとしたら…。
私たちが今、生きているこの肉の身体も地の塵、土からできています。
機械であって、人口知能であっても、身体としての機能と反応ができるとしたら、魂を住まわせるのに申し分ないボディとなるのではないか…。そうしたら、ここに描かれているロボットたちも、感情や魂が宿っていたんじゃないか…。などと思って、じわっと目頭が熱くなったってワケです:)
いやいや、もちろん神様は、男と女が一つの人になって、人間から子供(人間)が生み出されるように造られましたから、ロボットが肉の身体の代わりになるなんて言いませんよ。
なんというか、ちょっとした思考実験ができたな、ってだけですよ(-_^)b
でもふと、主がこう言われたのを思い出したんです。
ルカの福音書 19章 40節
イエスは答えて言われた。「わたしは、あなたがたに言います。もしこの人たちが黙れば、石が叫びます。」
うふふ。石に叫ばせてはいけませんね。
漫画といって侮るなかれ、「PLUTO」(プルートゥ)オススメです (^v^)b